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 絵本編集者関口 展先生を招いて
    ひだまり後援会をひらく

 10月17日、その文庫委員会主催の「ひだまり講演会」が開かれました。講師は福音館書店で絵本の編集者をされていた関口 展氏です。とても面白く、心にしみるお話でした。以下は参加されたお母さんたちの感想の一部です。

 関口さんが企画された本は、本当にどれも我が家の子どもたちの大のお気に入りの本ばかり。
 『わにわに』も『ごろごろにゃーん』も、『やっぱりおおかみ』も、あんなに型破りでダントツに面白い絵本が、穏やかな口調でお話される関口さんの

手によってすべて生まれたものだったとは本当に驚きです。『ひまわり』『コッコさんのともだち』『わにわにのおおけが』長新太さんとの交流など、編集の裏話がとても面白く、他のお母さんと絵本の話題になった時に「実はこの本ってさあ…。」とつい語りたくなってしまいそうです。(A)

 「編集」という仕事を知らなかったので、作家さんを探し、依頼し、原稿を作家さんと一緒により良く直していく、いわば裏の産みの親だと知り、驚きました。そして、関口さんが絵本を作るとか出すとかではなく、「小さい子どもたちに、より良い絵本を届けたい」という言葉を何度もおっしゃっていて絵本を楽しむ子どもたちへの深い愛情がひしひしと伝わり、胸があつくなりました。(B)

 今まで知らなかった絵本の裏側の世界を知ることができて、とても新鮮で楽しい時間を過ごせました。貴重なラフスケッチも見ることができ感激です。
 子どもの絵本の読み聞かせの時間、わずか10分の時間だけど、二度とやってこない大切な時間。子どもの体温、においを感じながら、子どもたちには私や主人の体温、においを感じてもらえる、かけがえのない時間。大切にしていかないと…と、改めて思いました。(C)

 お話絵本の絵本の作り話ありえない話をいかに本当らしく伝えるか、リアリティーがあるから子どもは絵本の世界に入って受け入れてくれる…など、リアリティーの大切さがとてもよくわかりました。
 例えば『ぐりとぐら』。よく考えてみれば、ねずみがカステラを作れるわけもないのに、子どもの時から大人になった今でさえ、何も不思議に思わずに絵本に入っていけたのは、話と絵にリアリティーがあるからなんですね。関口さんの話を聞いて、今夜の読み聞かせはとても新鮮な気持ちで私も楽しめそうと思い、帰りに図書館で、話に出てきた本を数冊借りてきました。(D)

 様々なクレームがあることにもびっくりしました。確かに私もワニやオオカミがいてニコニコできるわけないじゃん、と思ったこともありましたが、また読むとすっかり忘れて私もカステラ食べたい!と思うのでした。でも、こういうクレームがあるなんて大人の浅い考えで恥ずかしいですね。 

卒園生のお母さんがボランティアで下の子の保育

 何よりうれしかったのは、片山健さんのお話が聴けたことです。20年位前に見た、あの子どものたくましい手足、表情は強烈で、いったいこの画家はどんな人だろうと思いおこしていました。それが、こどものともで再会したときは、ああ、きっとあの人だ!胸が高鳴り、偶然チラシを見つけたときは泣きたいほどうれしかったのです。主人公のモデルがお嬢さんだったということですが、20年前に見たあの絵の中にもお嬢さんがいたかもしれないですね。今回関口先生の話を聴いて、ますます片山健さんが好きになりました。(E)

 こんなに笑いのある講演会は初めてでした。絵本ができあがるまで、編集者の方が思った以上にかかわられていることに驚きました。まるで絵本作家のようですね。子どもにとって、絵本は本当に素敵ですばらしいものだと改めて思いました。関口さんの子どもへの接し方、本気であそび、本気で絵本を読んであげるというお話がとても印象的でした。自分の子どもに対する接し方を考えさせられました。関口さんのお話を聞いて、子どもに本を読んであげたいなーと久しぶりに思いました。(F)




 "遠い記憶の中の絵本"
        絵本勉強会の感想から

 ■能登さんに紹介された本はどれも魅力的で、すぐ読んでみたくなります。「あふりかのたいこ」は文も絵も素晴らしく、家にも一冊買いたいなと思いました。が、何と絶版なんですね。古本屋で、外食1食分の出費を我慢することにして、手に入れることができました。
 幻想的な赤い月、森の中の泉。子どもたちにも読みました。小1の息子もじーっと聞き入っていました。子どもの心も何か感じるかも。

 また、自宅を文庫として開放していたお話も感動しました。(当時の小学生が母となるまで保管していたという)6枚の図書カードのお話も、奇跡のような素晴らしいお話でした。長い年月を経ても、当時の心が伝わり続けているのですね。いい話をありがとうございました。(みつばち組 S

 今回のお話を聞いて、絵本の読み聞かせの大切さを改めて感じることができました。
 息子は字を読めるようになったころから自分で絵本を読むことが多くなり、私はその姿を見て、「よく読めるようになったなあ」などと嬉しく思うほどでした。でもお話を聞き、絵本というものは子どもに読ませるものではなく、お母さんが愛情をこめて子どもに読み聞かせてあげてこそ意味があるものだったんだ…と。読めることと、読んでもらうことは違う、本当に納得です。今回、能登さんに絵本を読んでいただき、それを聞いている時間は、大人の私でも嬉しく、心地よく感じました。
 文庫委員をさせていただいてから、毎晩息子に読み聞かせをするようになりましたが、息子もこんな気持ちで聞いてくれているのかと思ったら、寝かせるのに必死で、今までこんな楽しい時期案を作ってあげなかったことに後悔…。たとえ大きくなって読み聞かせが息子の心に残っていなくても、この貴重な時間はなくさないでいたいと思います。
 よい絵本についてもとても勉強になりました。(ちゅうりっぷ組 T

 お話を聞いて、とても絵本を読みたくなりました。絵本の素晴らしさは理解していたつもりですが、最近は絵本を読んであげようというような、穏やかな気持ちでなかったために読んでいなかったのです。
 朝、眠くて起きられない子どもたちなので、9時までには寝かせたい親の気持ちとはうらはらに、小2の姉と息子は、お風呂上りの裸のままで図鑑で生き物を調べては盛り上がったり、姉は自作の絵本を作り始めたり、弟はブロックを始める…毎日なのです。
 着替え、ドライヤー、歯磨き、部屋の片づけ…9じまでにやることはたくさんあるのに、へのかっぱです。私の声な

ど耳に入っていない様子。毎日がこんな事の繰り返しで、ほとほと疲れ果てて、本を読みたいという気持ちに慣れていなかったのです。
 でも、「母の鼓動、母の声、母のぬくもり」の中で読み聞かせをしてもらう楽しさのお話を聞いて、必ず今夜は子どもたちに読んであげたいと思いました。
 能登さんに今日はたくさん絵本を読んでいただいて、私自身、子どもになったように、音の面白さ、お話の展開のワクワク感を味わいました。何度聞いても、新しい発見のある能登さんのお話でした。ありがとうございました。(とんぼ組 O

 能登さんのお話を聞くと、いつも心が柔らかくなったような気がします。
 真面目にうなずき、勉強になることはもちろんですが、ポロッとこぼれてくる能登さんの本音の部分を聞かせていただけるとホッとするのです。
 本題の絵本については、読み聞かせは成果を期待するものではないんだ、ということを強く感じました。絵本を読む時間を共有したり、絵本の世界に一緒に入れることを、子どもと体験できること自体がとても幸せで、その幸せのために、良い絵本を選ぶことが大切なんだなと思いました。
 子どもは将来、親がたくさん本を読んでくれたことなんて覚えていないかもしれない。絵本を読んでもらったことが人間性にどう影響しているか、なんて、はっきりと分からないかもしれない。
 でも、それはどうでもいいことであって、親の私は、絵本を使って、子どもと一緒にいろんな世界へ行き、いろんな感じ方をすることができた、そんな至福の時間を持てたことを幸せと感じられる将来が来るといいなと思います。相手(子ども)にばかり成果を求めるのではなく、自分の成果も大切ですよね。そのためには絵本に対する勉強も必要だと思いました。(みつばち組 U

 子どもたちがスーッと絵本の世界に入っていかれる本や、頭の中で想像がふくらむ本とはどういうものなのかとても参考になりました。
 寝る前に布団で横になりながら絵本を読んであげるのが習慣で、最近は私のほうが途中でうつらうつらしてしまうのですが、子どもに寄り添う大切な時間とおもって、がんばってみようと思います。(なのはな組 H

 ■年長組なので能登さんの話も聞き納め、という気持ちでいきました。
 絵本の読み聞かせをして、どう違いが出るのか、他の幼稚園のお母さんに聞かれたことがあります。

 今日能登さんがおっしゃったとおり読み聞かせは即効性のある栄養剤ではなく、長い目で見たときに財産になるなるものなんだと思いました。
 最後に紹介された『いつも遅刻の男の子』は、2年くらい前に川越の美術館で絵本展をやった時に紹介されていて、すっかり私がはまってしまって、いつか子どもに読みたいと思っていました。あの最後のおちが分からないと面白くないので、その時はまだ早いと思い、時期を待っていました。
 年長になって、そろそろと思っていた時に、息子の口から「ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーって知ってる?」と聞かれ、「能登おじさんが読んでくれたの。いつもちこくのおとこのこージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーっていう名前なんだよ。すごいでしょ、全部言えて」。
 私はすごく嬉しかったです。この本は、その的にはどうなんだろう…と思っていたので、能登さんも面白いと思ってくれているんだ、というのと、私が好きだと感じた本を、息子も気に入り好きになってくれたというのが、両方嬉しかったです。
 そのでの生活で子どもも絵本が好きになり、親の私も読み聞かせの大切さを教えていただきました。ありがとうございました。(らいおん組 N

  たくさんの感想をありがとうございました。紙面の都合で全部は掲載できませんでしたが、貴重な感
 想とご意見は、熟読して今後に生かしてまいります。ありがとうございました。(能登)




文庫委員が勢ぞろいしました

 5月のクラス会で選出された文庫委員の初例会が5月22日に開かれ、役員と一年の活動予定などを話し合いました。
 自己紹介の後、能登理事長は「文庫はお母さんたちの提案で創立3年目に開設され、図書サークルで3年運営されたのち、クラス選出の文庫委員の手で育てられてきた。今年は35代目の文庫委員となる。親子のふれあい、心豊かな子育てのセンターとなるよう一年間の活躍をお願いします」とあいさつしました。
 これから文庫委員による朝の読み聞かせや家庭への貸出し、絵本の購入や整理など活躍が期待されます。




ひだまり講演会の感想

 荒川さんの優しい声、笑顔、絵本や子どもに対する思いがあふれていた素敵な時間を過ごすことができ、嬉しく思います。
 感じること、感性を豊かにすることの大切さ、そして何より子どもに共感すること…、それらの要素が詰まっている絵本。その絵本をお母さんが読んでくれる喜びが、子どもの心に残り、安心し、充たされるのだな、と改めて絵本をよむことの魅力を感じました。
 「子育てで大変な今、でもちょうど絵本を読んでもらう喜びを感じる時期で、その時期は短いから、一日一冊でも

いいから読んであげてね」「絵本を読んであげなくちゃと思っていませんか。まずは自分が絵本を楽しんで…」等、荒川さんの言葉は、子育てで時間に追われて悩んだり、イライラする心をふんわり包んでくれ、優しさが染み込んできて、胸が熱くなりました。お話が聞けて幸せです。ありがとうございました。まずは自分が楽しみにして絵本を開きたいと思います。(ばった組 Y)

 絵本や読み聞かせが子どもにとってよいとは聞いていましたが、子どもの成長に必要な心と言葉を育てることにつながっていることを教えていただき、改めて絵本を読むことの大切さを実感しました。
 子どもの言葉を覚える力、聞く力にもつながっている子とには驚きました。
 荒川先生の子育て体験なども、とてもよかったです。本選びの目安、読み方のコツなどもこれから参考にさせていただきたいです。
 一番印象にに残ったのは、先生がお子さんたちに絵本を読んでいた時間がとても楽しかった、幸せだったとくり

返されていたことです。我が家でも親子でそんなに楽しめたらいいなあと反省しました。「こんたん」のない絵本との時間を作っていきたいです。(すみれ組 K)

 絵本の話だけでなく育児についても教えていただいた気がして、参加して本当によかったと思いました。私自身、子どもの頃に親に本を読んでもらった記憶がなく、読み聞かせに対して、どのようにすれば良いのかわかりませんでした。ただ本を読んであげているということだけで満足してしまって、子どもと一緒に共感していなかった気がします。
 幼児期に、心と言葉の土台を作るという話を聞き、親としての責任と焦りのようなものを感じましたが、自分も子どもと同じ目線で絵本を読む、見る、楽しむ、想像する…と絵本を好きになりたいと思いました。 また本選びが”心の食べ物”と知り、今までは好きそうな本ばかり選んでいましたが、これからは絵を見て、読み継がれている本や話がはっきりしている、こどもだましでない本を探してみたいと思いました。
 「絵本は友達」も参考にしたいと思っています。(ちゅうりっぷ組 O)

 自分は、ゆっくりした気持で、心をこめて読み聞かせしているだろうか?
 自分の気持ちに余裕のあるときの読み聞かせは、私や子どもにとっても充実感があり、幸せな気持ちになります。私と子どもと一緒に絵本の世界に入れた嬉しさなんですね。
 忙しいときでも、絵本の読み聞かせは、今しかない娘との大切な時間! 楽しんで読まなければ損ですね。
 今日は荒川さんの素敵なお話を聞かせていただき、絵本の素晴らしさを再確認することができました。
 さっそく今日から絵本の読み聞かせを楽しんでいきたい

と思います。今日はありがとうございました。(とんぼ組 T)

 (お母さんに絵本を読んでもらったのは)「心地よかった、気持よかった」という次男の方の言葉がとても印象に残りました。「絵本は頭で読むものではなくて、心で感じるもの」というのは、そういうことなんだなあと思いました。
 子どもに絵本を読んであげたい、一緒に絵本を楽しみたいという気持ちはあるものの、毎日の読み聞かせがぎむかんになっていたのかなと、先生に言われハッとしました。
 もっと気楽に、もっと単純に、自分が絵本を好きだから、楽しみたいから絵本を読んできたという先生を見習って、これから絵本を楽しんでいきたいなと思います。
 とても暖かい気持ちになり、読み聞かせの原点を改めて考えさせられました。(みつばち組 H)

 絵本を通してされてきた荒川さんのあたたかい子育てが目に浮かぶようなお話にとても感動しました。
 読み聞かせをする中で共感することが感性を育てるとのお話。息子さんが絵本を読んでもらって「心地よかった」と感じる心。お母さんとまだ幼い子供が自分をつなぐ手段としての絵本。どのお話をとっても絵本は言葉を育てる以上に心を育てる力を持っているいるんだなあと感じました。
 あわただしく過ぎていく毎日の中で先生のおっしゃっていたように、本を読む時間はゆったりとした気持ちになれるようにと反省しました。(きりん組 N)

 とてもとてもいいお話でした。きれいな声で、やさしい笑顔で、キラキラの荒川さんでした。本当に心の底から絵本そのものが大好きなんだということがよくわかりました。そして、それこそが読み聞かせに不可欠なものなんだということも…。
 どんなにお腹いっぱいでも別腹のケーキがあるように、どんなにあくせくした生活を過ごしていても別腹の絵本…それは絵本そのもののお話であったりするが、そこに費やされた共有の時間が何よりも子どもに必要だってこと。「もりのなか」をお母さんに持っていった小さいお兄ちゃん。ウルウルしました。
 私も三人の子育て中、子育て中じゃないとできない絵本を介しての関わりを見直そうと思いました。長女小六が読書感想文に選んだ分厚いお話(獣の奏者上下)をお父さん、そして次に私が読み、一緒に共感する読書の楽しさを知った夏休みでもありました。
 いいものがどんどん流れ込み、理屈ではない何かが感じとれることを信じ、ゆっくりとゆったりと心をこめて向き合おうと改めて思えました。私も三番目に思いっきりつきあってもらおう…と思っています。素敵な一期一会に感謝です。いつまでもお元気で続けて下さいね。(らいおん組 G)



親子読書の輪を地域に広げよう  その文庫の出発点

 子どものその文庫ができたのは1967年(昭和42年〕、開演3年目の暮れのことでした。
 この年の夏、お母さん有志10人あまりで図書サークルが発足し、絵本や地域文庫の見学などをした後、蔵書わずか200冊でスタートしました。そのころはまだ一般の書店に良い絵本は並べてありませんでしたが、保育室では岩波書店や福音館の絵本を取り寄せて活用していました。そうした絵本を常備して家庭に貸し出し、親子読書を広めていこう、炉ばたで聞いた昔話のように、良い絵本の読み聞かせは親子の心のふれあいを深めることになるのではないか、というのが開設の趣旨でした。

 文庫の第一日(昭和42年の記録)

 昭和42年12月4日
 待ちに待った朝。壁の大きな桃色のきりんの絵が子どもたちを迎える。次々に年長組がやってくる。どの子も目を輝かせて書架を見てまわる。先生が「好きな本を」というが早いか、わっと群がって本をとる。自分で選べない子は一人もいない。それからが大変、全部の本を見なく

てはとばかり、片っ端から手にとる。帰りがけに「ぼく、十五も見ちゃった」というので吹き出してしまった。(「文庫日誌」より)
                       ◇・・・・・・◇・・・・・・◇
 図書サークルのお母さんたちが5年間、文庫を育ててくれた後、もっとみんなでとクラスごとに文庫委員を選ぶようになりました。それは今も続いています。
 文庫活動は、先生と子ども、子どもとおかあさん、子ども同士の間に、遊びと生活の中で絵本を共有する楽しさをもたらしました。「文庫」にいけばすぐ手の届くところにある豊富な絵本は、子どものそのの保育カリキュラムやその実践にも大きな影響を与えました。また、読み聞かせの確かな手応えを通して、子どもを見るお母さんの目も変わっていったのです。
 私たちのまちで、保育現場に組織的に絵本をもち込んだのは「子どものその」が最初です。しかも、それが親子読書の輪を広げるお母さんたちの運動として進められたことに大きな意味があるのではないでしょうか。


おたよりは

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